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列状間伐とは、

a0004391_21254716.gif 最近、列状間伐との言葉を耳にするようになりました。
 造林をするとき、格子(図の1)や千鳥に植えます。一間(1.8m)間隔に造林すると、1ヘクタールには約3,000本が植えられています。苗木の生長とともに、この植栽密度を減らす作業が間伐です。
 通常は、生長が遅れている木や曲がっている木などから間伐をします。間伐する木は、一箇所に片寄ることなく、均等に選びます。こうした間伐の方法を定性間伐と言います。
 列状間伐は、列ごとに全ての木を間伐します。図の2は、2列残して1列を間伐する2残1伐のパターンで、33%の間伐率です。

a0004391_193939.jpg 右の写真は、列状間伐を行ったところです。一直線に間伐されているので、選木の手間が省けたり、かかり木が少なくなったり、木材が搬出しやすくなる長所があります。
 また、途中から保存木マーク法に移行することもできます(図の3、4)。

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by woodlot | 2007-03-30 21:28 | 林業(造林・育林)

しがらみのない・・・。

 百人一首の32番は、自然を歌っています。
 山川(やまがわ)に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉(もみじ)なりけり 春道列樹

 「しがらみ」とは、「打ち並べた杭に、竹や木を横向きにからみつかせて水流をさえぎる仕掛け」のことです。山を歩いていると、こうした風景にめぐり合うことがあります。

 山崩れを復旧するための山腹工でも、「しがらみ」が使われます。ただし、設計上は「柵工」と書いて、「さくこう」などと言っています。現場の人たちは、「しがら」とも言っています。粗朶(そだ)のほか、二次製品のネットや丸太などが使われています。
 山腹工ではありませんが、公園の歩道沿いに「しがらみ」を見つけました。
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 万葉集からもう一首。
 明日香川 瀬瀬に玉藻は 生ひたれど しがらみあれば なびきあはなくに

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 粗朶については、北陸粗朶業振興組合新潟県粗朶業協同組合などを御覧ください。
 
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by woodlot | 2007-03-28 00:31 | 森林の働き

木質バイオマス自動車

a0004391_19254496.jpg 各地でクリーンなエネルギーである木質バイオマスで動く自動車の製作が試みられています。
 未完成ですが、写真はその一台です。座席なども地産地消の精神で、地域材を使って作る予定です。
a0004391_19255662.jpg 後に積んでいるのが、小型の木炭発電装置です。右側の燃焼炉に木炭を詰め着火すると、下は燃焼しますが、上は酸素が少ないので、一酸化炭素ガスが発生します。その一酸化炭素ガスを冷却し、途中で空気を加えてモーターに送ると、ガスが燃えてモーターが回り、電気ができます。その電気をバッテリーに貯めて、自動車を動かします。
 木炭発電装置は、木炭を燃焼炉に一杯詰めれば、1時間30分程は発電を続ける優れものです。この発電装置は、大阪府立佐野工科高等学校の先生が作ったものです。

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 《お断り》 この写真は私が写したものではありません。
 
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by woodlot | 2007-03-24 19:27 | 木質バイオマス

プロの枝打ち

a0004391_20213813.jpg 木切れとロープを使って、数年前に枝を打ったところを登ります。そこから、これから打ち落とす枝に足を乗せ、もう一段上に登ります。
a0004391_20214991.jpg ヒノキの枝は細くても、粘りがあるので、幹の近くならば、人が乗っても折れることはありません。
 枝の中なので良く見えませんが、ナタを使って上の方から枝を落としています。
a0004391_2022274.jpg 手の届く範囲の枝を打ち落としたら、ロープで括りつけた足場に戻り、残りの枝を打ち落とします。

 ボランティアによる枝打ちの様子は、林業体験での枝打ちを御覧ください。
 なぜ枝打ちをするのかは、枝打ちを御覧ください。

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by woodlot | 2006-05-10 20:06 | 林業(造林・育林)

スターリングエンジン

a0004391_2036167.jpg 右側の車輪が回っているのが分かりますか。左端のガラス管をアルコールランプで少し温めたら、急に勢い良く回り始めました(写真ではアルコールランプは外してあります)。なんとも不思議ですが、スターリングエンジンの原理で回転しています。
 スターリングエンジンの特徴として、ガスや石油などの化石燃料を気筒内で燃焼させる内燃機関に比べ、温める熱源を選ばないことが挙げられます。したがって、バイオマスもエンジンの燃料として使えるチャンスがあります。こうした研究も取組み始められていますが、灰や小型化などの多くの課題もあります。

 参考リンク
 Web科学工作館 スターリングエンジンて何?
 (株)テクノプロト α-20-16

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by woodlot | 2006-04-20 20:42 | 木質バイオマス

木登り

a0004391_20523739.jpga0004391_2052509.jpga0004391_21145564.jpg
 手の届かない箇所の枝打ちを行なう場合は、木に登る必要があります。木に登る道具として枝打ち用の一本梯子などがありますが、木切れロープを使って木に登る方法もあります。これだとロープだけ持って行けば、木切れは現地調達ができます。
 間隔は、自分が登れる高さに次の段を作りますが、余り低すぎると何段も作ることになって大変です。

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by woodlot | 2006-03-27 21:01 | 林業(造林・育林)

葉付き(葉枯らし)乾燥

a0004391_2219274.jpg 特にスギは含水率にバラツキがあります。含水率が200%近くのものもあります。含水率が高いまま製材すると、後から狂いが生じてきます。そこで人工乾燥(kiln-dry)の普及に取組んでいますが、全てに対応できないので天然乾燥(air-dry)も行なわれています。
 山で行なう天然乾燥を「葉付き(葉枯らし)乾燥」と言います。私は「葉枯らし」と教わりましたが、「枯らす」との表現がマイナスの語感なので、最近では「葉付き乾燥」に変わり始めています。
 立木を伐採した後、葉を付けたまま2から3箇月間、山に置いておきます。丸太の中の水分は、葉から抜けて行きます。葉が完全に変色したら、乾燥はほぼ終わりです。葉付き乾燥を行うことによって、含水率を概ね100%以下に下げることができます。
 葉付き乾燥を行うと丸太の重量が軽くなりますので、搬出作業もしやすくなります。葉付き乾燥は、搬出作業の軽減のため、昔から行なわれていました。

 葉付き乾燥に関しては、徳島県の「TSウッドハウス」の技術にアニメーションを使った詳しい説明があります。是非御覧ください。

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by woodlot | 2006-03-04 22:39 | 林業(木材生産)

保存木マーク法

a0004391_0135711.jpg 間伐は人工林を育てる重要な保育作業です。しかし、現状では間伐に時間とお金をかけたくありません。信州大学を退官された島崎先生は、そう言う人に「保存木マーク方式」を勧めています。
 保存木マーク方式は、最後まで残す木(緑色)をまず決め、その邪魔になる木から伐っていく間伐の方法です。この方法だと、2回目からは選木の手間が省略できます。

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by woodlot | 2005-10-27 23:50 | 林業(造林・育林)

伐木作業

a0004391_2131329.jpg このマツは、重心が右に傾いています。右側には道路があるため、重心とは逆の左側に倒す必要があります。写真は、左側に受け口を作っているところです。
 重心が右に傾いているため、重心より高いところにワイヤーロープをかけ、左に引っ張っています。なお、写真に写っているロープは、伐木作業とは関係がありません。
a0004391_21444142.jpg 右から左に向かって、追い口を切ってきます。追い口を切る作業に合わせ、ワイヤーロープも引っ張ります。追い口は全部切らずに、蝶つがいの役割をするツル(直径の約1/10)を残し、チェンソーでの作業は終わりです。
 後はワイヤーロープを引っ張り、マツの重心が中央から左に移れば、自重で倒れます。
 伐木が終わったら、切り株を観察して、受け口、追い口の作りかたを検証します。

 私のしごと館伐木・造材作業者へ。

 三つ紐伐りへ。

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by woodlot | 2005-10-18 21:54 | 林業(木材生産)

床堰(とこせぎ)

a0004391_9114268.jpg 動力とワイヤーロープの無い時代の搬出方法として、修羅、木馬、鉄砲などがありました。これらの方法は、架線集材、森林鉄道やトラック運搬が始まり姿を消しました。
 写真は、赤沢自然休養林(木曽/長野県)に残る床堰(とこせぎ)の基礎に使われた丸太です。床堰は川の流れを利用して丸太を搬出する方法で、丸太を使って堰を作り、そこに水と丸太を貯めます。堰に一杯水が貯まったら、堰の一部を開け、人工の鉄砲水とともに丸太を一気に流します。
a0004391_9265978.jpg 写真は、支流に設けられた床堰の跡です。丸太は、支流から本流へ、本流から大河へと、数段階に分けて流送されました。
 なお、床堰は、地域によっては鉄砲堰と言われています。

 参考サイト:木の情報発信基地 忘れられた修羅の「狩り川」ほか。

 次は、木曽五木とは、へ。

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by woodlot | 2005-10-16 09:25 | 林業(木材生産)