カテゴリ:森林・林業用語解説( 23 )

一町(いっちょう)って?

a0004391_18133531.jpg 草津温泉の「熱の湯」です。10時代と夕方は、湯もみと時間湯の説明、湯もみの実演と踊りを見学できます(500円)。
 先ずは、「くさつー、よいとこ・・・」と、皆さんおなじみの湯もみを直に見ることができます。1回目(上写真)はおとなしかったですが、2回目(下写真)は六尺板で湯をバシャバシャ掻き回し、迫力がありました。実演以外の時は、200円で湯もみを体験することがでます。実際やってみると、とても大変で、ものすごい運動になります。
 草津温泉のお湯は温度が高いので、湯もみによって47度位まで冷ますそうです。水を足せばと思うのですが、それでは温泉が薄まり、効能が弱まるそうです。 それでも47度と普通よりは熱いので、リーダー(湯長)の号令で、みんなが一緒に3分間、湯船に入るそうです。

a0004391_182187.jpg さて、湯もみに使っている板は、ヒノキで、長さが六尺(しゃく)だそうです。六尺は一間(けん)であり、1.818mになります。私は、一間は畳の長い辺で、1.8mと教わりました。
 六尺=一間=0.30303m×6=1.81818m

 一間四方、畳二枚分が一坪(つぼ)です。一坪は、一日に食べるお米(三合)を生産できる広さだったそうです。
 一間四方=一坪=3.3058平方メートル

 と言うことは、私が一年間御飯を食べるためには365坪の水田が必要です。そこで、大化の改新で360坪を一反(たん)としました。しかし、太閤検地で300坪に減らされました。
 300坪=一反=0.09917ヘクタール

 10反(3,000坪)で一町(ちょう)になります。一町は約1ヘクタールです。林業関係者は、森林面積を「一町(ちょう)二反(たん)三畝(せ)」などと言いますが、「1.23ヘクタール」のことです。
 10反=一町=0.9917ヘクタール

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by woodlot | 2008-01-20 18:44 | 森林・林業用語解説

林業技術員

a0004391_19334458.jpg 林業技術員は、森林組合や林業事業体で林業に従事する人たちを言います。林業技術員は、林業生産が年々縮小するに合わせて、減少するとともに、高齢化してきました。
 機械化が遅れ人力に頼る割合の大きい林業の現場は、3K(きつい、きたない、きけん)の象徴でもありました。かつてはワイヤーロープで丸太を吊り下げて動かしていましたが、最近ではグラップルで掴んで動かすようになってきました。こうした機械化によって、労働強度は軽減され、安全性も高まりました。
 そうしたこともあって、林業を目指す人たちが増えています。山村だけでなく、都会からもいろいろな技術を持った人たちが林業に関わることによって、今までにない視点や発想で、林業を再生する力になることでしょう。
 残念なことは、林業生産が縮小してきたので、どこでもそうした人材を受入れることができないことです。また受入れても十分な報酬を払うことができず、林業から離れていくことです。

 参考 「緑の雇用」総合ウェブサイト

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by woodlot | 2006-06-25 19:37 | 森林・林業用語解説

歩切れ

a0004391_21355667.jpga0004391_21361499.jpg 「歩切れ」で検索すると将棋の関係がたくさんヒットしますが、木材の関係も散見されます。

 空気を売る。に続き、今回は「歩切れ(ぶぎれ)」を取上げます。
 今では、注文した規格の製材品が納品されることは当たり前です。しかし、木材需要が逼迫していた戦後の復興期から高度成長期にかけては、そうではなかったこともありました。産地によっては、例えば10㎝角の柱が、10.5㎝角の柱として届くことがありました。このように厚さや幅の寸法が、実際と比べて少ないものを「歩切れ」と言います。

 10.5㎝角の柱は30本で約1立方メートルですが、歩切れの場合は10㎝角の柱が30本(0.9立方メートル)で1立方メートルとして売られていました。
10.5㎝角×3m×30本=約1立方メートル(左側の写真) 
10.0㎝角×3m×30本=0.9立方メートル(右側の写真)

 国産材業界はこんなことをしていたので、気が付いたら外材業界にシェアを奪われていきました。

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by woodlot | 2006-03-19 21:37 | 森林・林業用語解説

空気を売る。

a0004391_22195450.jpg 例えば、10.5㎝角の柱の対角線は約14.9㎝です。
 (10.5×10.5)+(10.5×10.5)=(14.85×14.85)

 10.5㎝角の柱を製材する場合、ノコギリの厚さもあるので、丸太の末口直径は16㎝が適寸です。
 (柱の面積)110/(丸太の面積)201=(歩留り)0.55
a0004391_2229525.jpg 丸太の直径が十分無いと、製品のカドが丸くなります。柱の左下が少し丸くなっています。こうした丸身があると、一等や二等に区分されます。

 無節、上小節、特等
a0004391_22462683.jpg 昭和30年代のころは、世帯数に対して住宅が不足していたので、旺盛な木材需要がありました。そんな時代ですので、製材業界は座っていても商売になったようです。酷い製材所では、例えば11㎝の丸太から10.5㎝角の柱を製材して、売っていたような話しも伝え聞きます。
 (柱の面積)110/(丸太の面積)95=(歩留り)1.16

 100立方メートルの丸太を入荷して、116立方メートルの製材品を出荷していたことになります。こんなことは絶対ありえませんが、ありえた時代がありました。

 次は、歩切れへ。

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by woodlot | 2006-03-15 22:11 | 森林・林業用語解説

適材適所(木材の性質)

a0004391_2123832.jpg 木材は、樹種によって「曲げやすさ」「重さ」「腐りやすさ」などの性質が異なります。

 シラカシは、曲がり難く、重さもあるので、農作業で使うクワなどの柄や大工道具の材料に使われます。
a0004391_2165126.jpg ミズナラは、曲がり難さや重さはシラカシほどではありませんが、丈夫さが求められるイスなどの家具や道具の材料に使われます。
a0004391_21182468.jpg スギは、曲がり難さや重さはミズナラには及びませんが、加工しやすいので優れた建築材料として使われています。

 適材適所とは、木材をその性質に合わせて使うことが語源だと聞いたことがあります。日本書記(巻第一 神代上)では、素戔鳴尊(スサノオノミコト)が「スギとクスノキは船、ヒノキは宮殿、マキは棺(ひつぎ)として使え」と言っています。

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by woodlot | 2006-02-25 21:10 | 森林・林業用語解説

縄伸び

a0004391_10434758.jpg 森林の測量を行うときは、簡易測量機、巻尺、ポール、杭、ハンマー、野帳などを持って出かけます。最近では距離もレーザーで測ることができますが、一般的には巻尺などを使っています。距離を測る巻尺などを、私は間縄(けんなわ)と言っていますが、最近ではメートル縄と言うようです。
 明治になって公図を作成したとき、測量技術が普及していなかったり、税負担を軽くするなどのため、縄がのびたこともあったようです。例えば1mの縄が3倍に伸びたとすると、実際の10mは公図の上では3.3mになります。このような場合を「縄伸び」と言います。

 Aは、縦100m、横30mです。したがって実際の面積は3,000平方メートルです。
 ところが縄が3倍に伸びていたとすると、縦33m、横10mとなります。その結果、公簿の面積は330平方メートルとなり、実際の面積の約10分の1になってしまいます。

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by woodlot | 2006-02-19 11:32 | 森林・林業用語解説

森林の集約化

a0004391_11161912.jpg 森林には所有者がいて、その所有は小規模かつ分散しています。日本の林業が停滞しているのは、林業の生産規模が小さいことも一つの原因です。
 例えば、写真の下に林道があるとします。Bさんは、Bさんが所有する人工林を間伐し、その間伐材を搬出しようと考えました。しかし、AさんやFさんの森林の中かを通さなければ出すことができません。
 ここに次のような課題があります。
a0004391_1361885.jpg 分 散 
 Bさんは、AさんやFさんの協力無しに間伐材を搬出することができません。Aさんが不在村の方だとすると、連絡を取るのに大変な労力を必要とします。まして、BさんとAさんが、代々不仲であるとするとBさんの左側の人工林は、Cさん、Dさん、Fさんの森林を迂回しなければ、間伐材を搬出できません。
a0004391_13204957.jpg 小規模
 またBさんの人工林だけから間伐材を搬出するより、周りのAさん、Cさん、Fさんの人工林も同時に間伐を行って、一緒に搬出した方がコストが下がりそうです。

 こうしたことを解決するために、森林を最も効率よく経営できる単位にまとめること(集約化)が求められています。

 次は、日本の林業の未来へ。

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by woodlot | 2006-02-18 11:27 | 森林・林業用語解説

主伐と間伐、皆伐と択伐。

 元の写真(左)の色が薄かったので、画像ソフトで補正(右)をしました。
a0004391_10382237.jpga0004391_10383495.jpg 木材の収穫(利用)のために行なう伐採を主伐森林の保育のために行なう伐採を間伐と言います。主伐と間伐は、目的の違いにより使い分けます。
 間伐は保育だけでなく、間伐材の利用を目的とすこともあります。したがって間伐は、保育間伐と利用間伐に分けられます。
a0004391_10504367.jpga0004391_1051562.jpg 森林から木材を収穫するための作業種として、皆伐(かいばつ)、傘伐及び択伐(たくばつ)があります。
 皆伐は、写真のように一定の区域の樹木を全て伐採します。傘伐は、群状や帯状、くさび型などに樹木を伐採します。択伐は、利用間伐のように森林状態を維持しながら必要とする樹木を伐採します。
 皆伐の作業風景は伐倒木の搬出現場、択伐(利用間伐)の作業風景は木材を生産する。(その1)を御覧ください。
 木材を収穫した後は、森林の更新を図る必要があります。皆伐の更新例は人工造林地、択伐の更新例は二段林(ヒノキ-ヒノキ)を御覧ください。

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by woodlot | 2006-02-05 10:54 | 森林・林業用語解説

膝根(しっこん)、呼吸根

a0004391_20291636.jpga0004391_20293779.jpg 円錐形の樹形、黄色系に紅葉したこの木は、ヌマスギ(沼杉)です。夏の透き通る緑と比べると、鮮やかなカラーチェンジです。

 夏のヌマスギ(ラクウショウ)へ。
a0004391_20303164.jpga0004391_20301718.jpg 名前のとおり水の中でも立派に育っています。
 近くを見ると、膝(ひざ)のように折れ曲がっているので膝根(しっこん)とか、呼吸を行なっているので呼吸根と呼ばれる根が、池の外まで延びています。根ではありますが、厚い皮層に覆われているので、とても固いです。

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by woodlot | 2005-12-12 20:33 | 森林・林業用語解説

林家とは?

a0004391_22111252.jpg 検索エンジンで「林家」を検索すると沢山ヒットしますが、よく見るとほとんどが落語関係です。

 林業で言う「林家(りんか)」とは、10年に一度行われる世界農林業センサス(農林水産省統計情報部)で定義されています。世界農林業センサスに林業事業体調査があり、その項目の一つとして「林家の世帯員の状態・林家以外の林業事業体の経営の態様」が調査されています。ここで調査される林家とは、保有山林面積が1ha以上の世帯のことです。

 世界農林業センサスでは、森林の保有主体を林業事業体としています。林業事業体は、図のように区分されています。

 また「林業家」とも言われますが、一般に「企業家」「芸術家」等と同じ使い方だと思います。事業体の現場で働いている人達は、林業就業者などと呼ばれています。

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by woodlot | 2005-11-12 22:12 | 森林・林業用語解説