百人一首の32番は、自然を歌っています。
山川(やまがわ)に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉(もみじ)なりけり 春道列樹 「しがらみ」とは、「打ち並べた杭に、竹や木を横向きにからみつかせて水流をさえぎる仕掛け」のことです。山を歩いていると、こうした風景にめぐり合うことがあります。 山崩れを復旧するための山腹工でも、「しがらみ」が使われます。ただし、設計上は「柵工」と書いて、「さくこう」などと言っています。現場の人たちは、「しがら」とも言っています。粗朶(そだ)のほか、二次製品のネットや丸太などが使われています。 山腹工ではありませんが、公園の歩道沿いに「しがらみ」を見つけました。 ![]() 万葉集からもう一首。 明日香川 瀬瀬に玉藻は 生ひたれど しがらみあれば なびきあはなくに 人気blogランキングに参加していますので、みなさんのクリックをお願いします。 粗朶については、北陸粗朶業振興組合や新潟県粗朶業協同組合などを御覧ください。
森林は、大気中の二酸化炭素を吸収・貯蔵することによって生長しています。
平成17年2月に地球温暖化の要因である温室効果ガスの具体的な削減数値目標やその達成方法を定めた京都議定書が発効しました。この中で、日本は第1約束期間(2008~2012年)に、1990年と比較して温室効果ガスの総排出量を6%削減することとされています。平成17年4月に閣議決定された「京都議定書目標達成計画」では、日本の削減約束6%のうち、3.9%を国内の森林による二酸化炭素吸収により確保することとしています。 日本の森林の4割を占める人工林の平均林齢は、35~40年生あたりだと思われますので、まだまだ生長は旺盛です。従って、短期的には森林はまだ二酸化炭素を貯留できます。しかし、長期的には一定の面積で貯留できる二酸化炭素量には限界があります。また、森林資源の利用(伐採)により、二酸化炭素は再び大気中に放出されます(カーボンニュートラル)。森林以外の土地に森林を造成すれば、その分は森林としての貯留量が増えますが、日本にはそのような土地はありません。 従って、日本の場合は、二酸化炭素の排出量を減らさない限り、地球温暖化を防止することは難しいと考えます。 人気blogランキングに参加していますので、みなさんのクリックをお願いします。 河川の増水によって、山脚(さんきゃく)が侵食され、山腹(さんぷく)崩壊が発生しました。崩壊により森林土壌が無くなったので、自然に任せると元の緑が復元するまでに長い時間を要します。そこで、早く元の緑を復元するために、治山工事が行なわれています。 崩壊した斜面の上の方を拡大してみました。急な斜面の途中に土留工(どどめこう)と呼ばれる工作物が作られています。土留工によって斜面の土砂を固定し、その間に筋工(すじこう)などを施工して、緑化を図ります。 静岡県のホームページの「静岡インターネット放送局 BBスタジオしずおか」で発信されている昭和の県政ニュースから、海岸でのニュースをもう一つアップします。キーワードを「木材」、製作年を「昭和27年」で検索した「木材利用の合理化で浮かぶ60万石」の続きに、「海岸砂地の整備-遠州灘沿岸地帯-」があります。海岸の砂を堆砂垣で固定し、そこにクロマツを植栽する様子が紹介されています。 こうして植えられたクロマツ(飛砂防備保安林)は、立派に成林し、当時の面影はどこにも見当たりません。松林の直ぐ隣(右側)は、昭和40年代に住宅団地になっています。上空から見ると、海岸線が松林に迫っており、大きな問題となっています(グーグルローカル)。地元の人たちの話しでは、上流にダムができてから急に海岸の後退が始まったそうです。 人気blogランキングに参加していますので、みなさんのクリックをお願いします。 ![]() 保安林とは、水源のかん養、土砂の崩壊やその他の災害の防備、生活環境の保全などのため、農林水産大臣又は都道府県知事によって指定される森林です。その種類は17種類に及びますが、その中に保健保安林があります。先日、紅葉真っ盛りのトヨタの森を散策することによって、心身に安らぎを感じました。歩道に積もる沢山の落ち葉を踏みしめる面白さ、木々が発するフィトンチッド、自然を見つめることによる爽快感など体感しました。別の日に訪れた冬木立の森林植物園でも同じでした。森林を活用して心身の健康を取り戻す森林療法の研究も進んでいます。また森林は、オリエンテーリングやキャンプなどのレクリエーションの場としても使われています。 こうした森林の働きを保健休養機能と言い、特にその働きの高い森林は保健保安林に指定されています。 人気blogランキングに参加していますので、みなさんのクリックをお願いします。 ![]() 昨日アップした土壌侵食の過程(写真)を図にまとめてみました。 1 青色の一点鎖線は岩盤線です。岩盤の上に長い年月をかけ、森林土壌が形成されています。その上に森林が育っています。良い状態に森林が管理されいれば、雨水は森林土壌に吸い込まれます。なお、森林土壌は沢部で厚く、尾根部で薄くなります。 2 森林の管理が悪ければ、雨水は表面を流れ、沢に集まります。沢の流水量が多くなると、森林土壌の縦侵食が始まります。 3 縦侵食が深くなると、今度はその両側が不安定になり崩落します(図2の黄色の点線)。こうして、森林土壌の侵食が広がっていきます。 4 こうした崩落の拡大を防ぐため、縦侵食を止め、山脚を固定する必要があります。谷止工は、山脚を固定するために施工されています。 人気blogランキングに参加していますので、みなさんのクリックをお願いします。 写真は治山(ちさん)事業で設置された谷止工(たにどめこう)です。渓床(けいしょう)の勾配を緩和し、山脚(さんきゃく)を固定することによって侵食を防ぎます。山脚が侵食されると、山腹(さんぷく)崩壊が起こることがあります。 現勾配が連続して急で、侵食が認められる場合は、連続して谷止工を設置します。その結果、計画勾配で土砂が堆積し、山脚が安定します。谷止工(たにどめこう)へ。 人気blogランキングに参加していますので、みなさんのクリックをお願いします。 < 前のページ次のページ >
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