森林とは?

a0004391_15552876.jpg 一口に「森林」と言っても、人の関わり方によって、構成する主な樹種とその数が違ってきます。大きく分ければ、極相林、雑木林、人工林となります。

 山里を訪ねると、開けたわずかな土地に人が住み、田畑を耕しています。山には、シイやカシなどの常緑広葉樹林、コナラなどの雑木林、スギの人工林が観察できます。

a0004391_1641624.jpg 上の写真上部は、シイやカシの常緑広葉樹林に遷移しつつあります。
 自然に任せれば、植物の遷移が進み極相林となります。極相林は、暖かいところではシイやカシを主体とする常緑広葉樹林(照葉樹林)、寒いところではブナやミズナラを主体とする落葉広葉樹林(夏緑樹林)、更にはモミやツガなどが混じる針広混交林です。これらの森林は、自然林とか原生林とも呼ばれています。
 シイやカシは光が少なくても育つので、先駆樹種(コナラやアカマツ)の下でゆっくり生長を続けます。やがて先駆樹種と肩を並べ、更にはそれらを凌ぎます。また土壌などの条件によっては、先駆樹種のまま極相林となることもあります(小島のマツ林(十和田湖)シブカワツツジ)。

a0004391_1663843.jpg 上の写真左下は、コナラを主体とする雑木林です。
 植物の遷移を人の手で止めると、雑木林となります。コナラなどを主体とする落葉広葉樹林です(カタクリの咲く雑木林)。これらの森林は、二次林とも呼ばれています。
 柴を刈る(お爺さんは山に柴刈りに、)ことによって、シイやカシの生長が抑えられます。
a0004391_1654727.jpg 上の写真左は、スギの人工林です。
 植物の遷移とは関係なく、人が必要とする樹種を育てた森林が人工林です。木材を生産するためのスギやヒノキの針葉樹林、シイタケ原木を生産するためのコナラやクヌギの落葉広葉樹林です(シイタケ栽培(伐倒))。
 人工的に作られた森林ではありますが、森林としての働きは極相林や雑木林に負けず劣りません(土砂流出防備保安林)。
a0004391_1671480.jpg 上の写真右は、スギ、コナラ、シイやカシが混じる混交林です。


 皆さんは、「豊かな森林」とはどんな森林を思い浮かべますか。私は、それぞれが「豊かな森林」であると思います。

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by woodlot | 2011-12-31 23:30 | まずはここから!


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