「歩切れ」で検索すると将棋の関係がたくさんヒットしますが、木材の関係も散見されます。
空気を売る。に続き、今回は「歩切れ(ぶぎれ)」を取上げます。
今では、注文した規格の製材品が納品されることは当たり前です。しかし、木材需要が逼迫していた戦後の復興期から高度成長期にかけては、そうではなかったこともありました。産地によっては、例えば10㎝角の柱が、10.5㎝角の柱として届くことがありました。このように厚さや幅の寸法が、実際と比べて少ないものを「歩切れ」と言います。
10.5㎝角の柱は30本で約1立方メートルですが、歩切れの場合は10㎝角の柱が30本(0.9立方メートル)で1立方メートルとして売られていました。
■ 10.5㎝角×3m×30本=約1立方メートル(左側の写真)
■ 10.0㎝角×3m×30本=0.9立方メートル(右側の写真)
国産材業界はこんなことをしていたので、気が付いたら外材業界にシェアを奪われていきました。
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