オオシマザクラとくれば、その葉っぱの塩漬け、桜餅となる。そこで、早速買ってきた。
オオシマザクラの桜葉は、
静岡県松崎町で全国の7割が生産されている。桜葉の生産用の木は、人の背丈ほどで管理されている。
桜色の餅は道明寺。道明寺とは、道明寺乾飯をひいて粉にしたものである。道明寺乾飯とは、もち米を保存食にするため蒸して天日に干したものである(
道明寺天満宮)。なるほど、もち米のアルファ化米のことか。
中の餡はこし餡が多いが、これはつぶ餡だった。
食べると、つぶつぶした素朴な道明寺、甘すぎない餡、ちょっと塩味の効いた桜葉が広がった。桜葉は、塩漬けにすると香りが良くなるらしいが、香りはあまりしなかった。春のおとづれを感じた和菓子であった。
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