高山陣屋は、全国でただ一つ現存する江戸時代の郡代所です。写真は、その御役所の屋根です。写真ではわかり難いのですが、屋根は板(いた)で葺(ふ)かれています。
御役所や御門は半くれ熨斗葺、御役所の玄関庇は柿(こけら)葺、年貢を納めた御蔵は石置き長くれ葺だそうです。
「くれ」とは、
榑 と書き、そいだ板のことです。長くれ、半くれ、柿の順に長さは短く、厚さは薄くなります。
長くれ 約75cm
半くれ 約45cm
柿 約36cm
江戸時代に天竜林業地で生産され、江戸に出荷し、長屋の屋根を葺いた柿板は、長さ36cm、幅24cm、厚さ1.5cmのスギ板です。
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